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四年三組のはたのjunのレビュー・感想・評価

四年三組のはた(1976年製作の映画)
3.8
四年三組の児童と産休に入る担任、産休補助のベテラン教師の心のふれあいを温かく描く日活児童映画の一作。出てくる子供たちとリアルタイムで同世代なので当時原作も読んでこの映画も観たが内容はすっかり忘れていた。子供たちの中で主役といっていい最もスポットライトが当たる本間ゆう子を演じるのは"透明ドリちゃん"柿崎澄子。大林宣彦作品での助演も印象深く当時憧れた。ゆう子の母親を演じた八木昌子は「ゆうひが丘の総理大臣」で井上純一演じる柴田の母親でもあった。産休補助の横山先生を演じた"「ムー」のうらら婆ちゃん"南美江は「俺たちの旅」ではグズ六の母親でありそちらもまた教師。キリッとして厳しい雰囲気はどちらも共通するものがある。一昔前の作品を観ているとこんな風に自分の中で登場人物があちこちリンクされていくのが楽しくて仕方がない。劇中何度も流れる主題歌もユーモラスで面白い。児童合唱団のような整った歌声ではなくちょいフラット気味だったりするリアルな子供感がgood。斎藤京子役の沢木由里子はどことなく初音礼子に似ている。
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