ま

たそがれ清兵衛のまのレビュー・感想・評価

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)
3.2
山田洋二監督、真田広之、宮沢りえ主演のヒューマンドラマ。

時代劇モノをイメージするかもしれないがこれは完全な人情映画。
主人公の侍(真田広之)は黄昏時(夕刻)になると仕事を終え飲みにも遊びにもいかずまっすぐ家に帰るから”黄昏清兵衛”(たそがれせいべい)と周りにからかわれていた。

妻に先立たれ年老いた母親と子供の面倒をみなければならず、生活は質素、衣類もボロボロ。それでも寡黙に毎日の生活を淡々と送っていたのだが…

これは日本特有というか、日本人ならではのワビサビや奥ゆかしさ等の美学が感じられる作品。
貧しくても女々しいことは一切言わずグッとこらえ我慢する。目の前に人参吊るされてもがっつかない。ワーワー騒がない。何があってもどんな時でも常に平常心。

ヒロインの宮沢りえと良い感じになってもハリウッドみたいにブチュ~なんていたしません。

無骨な侍・男の姿がどうしようもなく不器用なんだけどそんな姿が味わい深い。主人公が良く使うセリフ「〇〇でごんす」を真似したくなる。
ま