このレビューはネタバレを含みます
前作で運命的に出会ったバズとウッディ。
自分をスペースレンジャーと思い込むバズに対して、ウッディは
「お前はただのおもちゃなんだ。子供の相手をする道具なんだ」
と諭し、こどもに愛されてこその生きる喜びがあることを説いた。
一方で今作、ウッディはプレミア付きの超レアおもちゃであることが判明する。
「いつまでアンディは俺と遊んでくれる?」
「壊れてしまったら捨てられる?」
「博物館で一生飾って貰う事が名誉なのでは?」
自分に価値があることを知り浮かれたウッディは、おもちゃとしての存在意義をないがしろにし、アンディの元を去ろうと決断してしまう。
「ジェシーたちの為に」と自分の願望の為に言い訳がましくなるシーンも、おもちゃのくせになんて人間味のある描写なのだろうと感心する。
助けに来たバズは言う。
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「君は、ただの、おもちゃだ!」
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「おもちゃはこども(持ち主)に愛されてこそ生きる喜びがある。かつてそう教えてくれた奴がいたんだ」
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二人の立場は完全に入れ替わる。この瞬間が世界で一番好きだ。
全シリーズを通しても本作が一番好き。
アニメーションとしての冒険の面白さに加え、それ以上に散りばめられたドラマは、アニメの域を超えており何度見ても涙が噴き出る。
一般的には3が(3のラストが)人気なんだけど、おもちゃがおもちゃであることの幸せ、葛藤を深く描いているのは2と4。
それはそれは感動できる作品です。
あんまりなぁという記憶がある方にも、
おもちゃ目線でこの物語をもう一度体験して頂きたいです。(私は人間です)