ミミック

喜劇 爬虫類のミミックのレビュー・感想・評価

喜劇 爬虫類(1968年製作の映画)
3.6
グラマーな外人メリイ・ハローが目玉のストリップを経営する通称ワニ(渥美清)・ヘビ(西村晃)・カメ(大坂志郎)の仲良し3人組。
欧米コンプレックスを金髪スターに重ね、男性の欲望を刺激する。お待ちかねの"ふるさと"に、男たちの頬も弛む―。
メリイのヒモであるトカゲ(小沢昭一)も現れて、事態はトンデモな展開に。

お得意の渥美清の顔いじりが面白い。
警官「おめえの目は開いてんのか?」
渥美「これで目一杯なの!」
警官「…おう、それはごめん(神妙)」笑。
や、
ヘビに「なんだそのカバが下駄食ったような顔は」笑。

サスペンスな展開になってもシリアスな芝居に違和感がないので、やっぱ喜劇ができる役者は演技が上手いんだな。ズッコケ3人組がトカゲを毒殺や電車で轢き殺そうとするも、あっけらかんと戻ってくる展開はクドカンの「鈍獣」ぽかった。

新たなスターに目を輝かせる袖の奥の三人の姿が、男の単純さと悲しさがよく表れたショットで好き。ヤクザな商売に身を置く渥美清が新鮮、そして小沢昭一は完全に役得。
ミミック

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