ブタブタ

はいからさんが通るのブタブタのレビュー・感想・評価

はいからさんが通る(1987年製作の映画)
1.0
大正末期の帝都東京。
最新の人力二輪車“ばいしくる”に跨り颯爽と街を行く袴姿の女学生。
それを影から見つめるライトカーキの将校服を纏う長身の軍人。
やがてこの二人は帝都を揺るがす大事件・大災害の中心となる。
渋沢栄一が密かに進める帝都改造計画、幸田露伴・森鴎外らを巻き込む科学と魔術、陰陽道とサイキックバトルの幕開け、そして帝都に眠る怨霊神・平将門が復活しつつある事を人々はまだ気づいてはいないのであった。

原作未読。
大昔アニメをチラッと見た記憶がある。
大正末期を舞台にしたデカダンスロマン(違うか?)と言うと『帝都物語』を思い出す。
なんか気の抜けた『帝都物語』みたい。
冒頭のシーン、袴姿の女学生が自転車に乗って行くのはアニメ版『帝都物語』と偶然にも同じ。
映画での帝都物語のヒロイン辰宫由香里は南野陽子さんみたいな旬のアイドルにやって欲しかった。
阿部寛が加藤保憲くらいデカい。
そして同じく映画デビュー作の嶋田久作と同じくらいの棒立ち棒読み。
ノーネクタイスーツ姿が肩幅のデカさも相まって一周回って嶋田久作の「通信制限マン」みたいに見える。
クライマックスは関東大震災のどさくさに紛れ花嫁(南野さん)を伊集院少尉がひっさらっていくって同じ頃、関東大震災のどさくさに紛れ無政府主義者・大杉栄・野枝夫妻を斬殺した甘粕正彦大尉と同様ゲスの所業。
結論から言うとドつまらなかったです。
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