武士道精神を説いた書物「葉隠」を愛読するニューヨークの殺し屋が主人公のマフィア映画。
監督はジム・ジャームッシュで、正直見る前はらしくない設定だなと思った。でも見た後はちゃんとジム・ジャームッシュの作品だと感じたし、こういう映画も撮るんだーと、新たな一面が見れて少し得した気分になった。
自分が今まで見たジム・ジャームッシュ作品の中では最もエンタメ感があって、好き嫌いは分かれるだろうけど、誰が見ても見やすい作りにはなっている気がする。
武士道の描き方に関しては、アメリカ人の思い描くステレオタイプの武士道って感じはするんだけど、これはこれでカッコいいと思ったし、それにジム・ジャームッシュ節が合わさって、独特なグルーヴが生まれていたように思う。
あと、音楽をウータン・クランのRZAが担当しているのも、作品性とマッチしてて良かった。