昼行灯

関東無宿の昼行灯のレビュー・感想・評価

関東無宿(1963年製作の映画)
3.5
演出美術の清順み。

冒頭女学生3人のおしゃべり、それぞれのセリフ時にそれぞれの顔がアップになるのは異様とも言える。怖い
日本家屋の構造を意識した平行に流れるような動線。この辺りの感覚は夢二をはじめとする他作品にもみられる。そしてこの動線に、揺れる提灯がアクセントとなる。
主人公が2人のヤクザを斬った時、血しぶきを障子が倒れて、鮮やかな赤一色の背景で表したことが見事。それまであまり刺激的な色彩がなかったのも計算のうちか。
まずライター、次に醤油皿を使った詐欺博打の演出も面白かった
昼行灯

昼行灯