ブラックユーモアホフマン

ゴッドファーザーPART IIのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.7
切ねえ……家族はつらいよ。

ようやく観ましたPART II。
一作目にも増して家族劇の味わいが強くなっている。親戚集まった時の面倒臭さって世界共通なんだなと思う。

古典的名作だから、後にこの影響を受けて作られた作品を既に先に沢山観ていて、逆の順番で、あアレみたいだな、アレみたいだな、と色々思った。

ようやくヴィトー・コルレオーネとしてのデニーロを見た。デニーロが演じていることで、他の役も想起しながら複層的に見えた。スコセッシの『ミーン・ストリート』『グッドフェローズ』や『アイリッシュマン』、デパルマの『アンタッチャブル』、レオーネ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』などなど。ずっとニューヨークでチンピラだったりボスに成り上がったりしてるな。

みんな哀愁あるけど、特にジョン・カザール演じるフレドとマイケルとの関係性が切ねぇ……。

ちなみにデュヴァルが知ってるデュヴァル(髪の量と顔の皺の年輪)に近づいていた。デュヴァル感が増していた。

一作目と同様、冒頭は関係者が集まるパーティーが盛大に開かれながらその背後でファミリーのボスが仕事の話をしているというところから始まる。その後もマイケルの現代パートでも、ヴィトーの過去パートでも、祭りだったりなんなり集団が大騒ぎしてる様を描きながらそれと同時に別のことが裏で進行しているというのが何度かある。コレ、興奮する。起こっていることにまだその瞬間は気づいていない人たち。

【一番好きなシーン】
甥っ子のアンソニーに釣りの秘訣を教えるフレド。