ふぃるむくん

ぼくは歩いてゆくのふぃるむくんのレビュー・感想・評価

ぼくは歩いてゆく(1998年製作の映画)
4.2
詰んだ。。。

生まれた瞬間にそう嘆いた僕は
母の腕の中で眠る間もなく
すぐに歩き始めるしかなかった

僕の存在すら知らないこの国で
誰もが普通に持っているものさえ
どこで手にはいるのか分からない

何にも縛られない自由が僕の足枷となり
もがけばもがくほど小さな体に絡まっていく

涙も汗もすぐに乾いてしまうこの大地で
僕の足跡を残すためには
とにかく歩き続けるしかないようだ

歩き始めたこの道を
自分の足でぼくは歩いてゆく