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印度の処女
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『印度の処女』に投稿された感想・評価

2.5
【やっぱりエゲレスが一番!😅】

サイレント映画のスター、メアリー・ピックフォードがこんなんも演じてたと知り、Youtubeに現存している版があったので、見てみた。

印英ハーフとして生まれた娘が、インドで騒動を起こし、自分の出自を知り、英国に渡るまでの物語。

メアリーの一挙手一投足が、インド人バカにしてんの?と見えてしまう珍作。

全体、賞味期限切れ後100年経っているような余所余所しさ。大仰なサイレント時代演技はあちこち失笑だし、倍速確認で充分だった。とはいえ史料的価値はあるし、興味深い体験ではあった。

当時、映画でオリエンタルを娯楽消費する一時の流れはあったみたい。そこを汲んでの企画でしょう。

邦題は性差別的だが、原題はインドを詠んだ英国詩人ローレンス・ホープの詩集から取られている。…って、映画はほぼドタバタコメディだから、詩的なところは1ミリもないが。

東海岸に巨大な寺院風のセットを組み、助監督だったエリッヒ・フォン・シュトロハイムが、美術も苦労して仕立てたようだが、所詮はコロニアリズム脳で作られた映画である。

インド人は野蛮で狡くて汚らしい…と思ってんの?と透けてしまう仕上がりだ。

当時のインド本国では独立への反英闘争が盛んで、大規模な武装蜂起ラホール事件も起き、首謀者“中村屋のボース”が日本へと亡命した頃。

そんなインドを悪としては描かないが、反英メンバーを悪役には仕立てている。彼らと英国駐留軍の闘いが一つの柱であり、見せ場でもある。…結局は他人事のスペクタクルとして描いているが。

物語は印英問題を放置し、ヒロインの出自に絞られる。まあ、スター映画だからね。

で、どこから見ても白人のメアリーは、低カーストの家で暮らし、仕事は主に、市場での盗み食い😂。

チャップリンのあのノリ。放浪紳士になる前の、小悪人キャラに近い。で、店のオヤジに追いかけられるルーチンを日々こなしている。

ある日、追いかけられた挙げ句、ある禁忌を犯してしまい多勢に追われ、英国人に匿われるという出会いが…なんだが、実はヒデェ展開。

インド文化を尊重するなら明らかにメアリーが悪い。が、英国人は追っ手と話し合わず、武力制圧する。この辺りがまさに、無意識のコロニアリズム。

でも、昔々の映画はこういう点が興味深いんだよね。

後半は、ヒロインの白人化物語。今まで白人と見られなかったのは、肌が薄汚れていたから、らしい。…いや、ホントにそんな設定だから!制作陣は、インド人を土人とでも思っていたのでしょう。

で、英国文化に染まろうとして、またチャップリンみたいなおポンチ行動で笑いを取りに行くワケだ。…甲冑を神様だと思って崇めたり…って、やっぱ土人と思ってない?

完全版のフィルムは現存していないらしく、オチがない。“狼に育てられた子”みたいな展開に変貌して以降、キチンと人間に戻れたのかどうか、ハッキリしない😂😂😂。まーでも、スター映画だからね、推して知るべし。

全体、エンターテイメントとしての面白さはほぼ、ナシ。が、紐解くと実は危険物だった!との禍々しさに満ちており、昏いハラハラが楽しめたのだった😅。

<2026.3.9記>