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エドワード・ヤンの恋愛時代のkunouのレビュー・感想・評価

5.0
「アンドレ・ジッドの小説『放蕩息子の帰宅』を読んだことがありました。そこにこういう一節があったのです。「浜辺の砂がどんな感じだったか言わないで、わたしが自分で歩くから」。これが『恋愛事件』のあの結末に反映されていると思います。つまり不幸を招いた原因について互いに相手を非難し合うかわりに、まず我が身をふりかえるのです。そして身をもって体験してみるのです。もしそれができれば、われわれはさまざまな困難を解決できるのです。それがわたしなりの人生観です。」
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