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007/慰めの報酬のバニラバニラのレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
4.5
カジノロワイヤルの続編で、他のダニエルクレイグの007作品と比べても異色な作品だと思う。まず、尺が短い。ボンド、ジェームズボンドと名乗るくだりも無い。(ダメ出しではありません)
ボンドは、終始暗いお顔。それもそのはず、全てを捧げようとした程に愛したヴェスパーを失ったばかりだから。
内容としては復讐劇で、ボンドにとって信用できる人間は誰なのか、本当の敵は誰なのか。Mから怒られても、命を狙われても立ち止まらずに突き進み、そして悲しみと決別し、007として生きていく覚悟を最後には見れたと思う。
何よりダニエルボンドの魅力は絶好調で、むしろ、トムフォードのタイトなスーツに身を包み、陸、海、空で繰り広げるアクションは激しくて、ますますハードで目が離せない。澄み渡る青い瞳はアイスダイヤモンドの如く美しくて、肉体美も言うことなし。
ただ、敵の脅威が感じられないところが残念かな。一体何がしたいんだか、よくわからない点。あと、もう少しボンドガールとの麗しい絡みも欲しかった。ダニエルファンとしては、彼のセクシーな部分をもっと掘り下げて欲しかった。充分セクシーなんだけど。
作風はオシャレでモダン。黒の使い方が素敵で、砂漠の景色も良いです。前作とは又違うイメージ。
ダニエルボンドの作品中では、一番評価が低いみたいですが、私は他の作品同様大好きです。
何よりダニエルがカッコいいです!