飯

復讐するは我にありの飯のレビュー・感想・評価

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)
4.2
さすが今村監督、変態人類研究を極めた笑。

前進する汽車と勃発する殺意との対照。

圧迫される時の忍耐は復讐の種を蒔く。(誰への復讐?エディプスコンプレックス的な?)

また、観客への圧迫感。

異形の愛。茶飯事のような濡れ場。覗き見。
(女性への依存と失望)

動物象徴:人間の欲望ー纒繞している鰻。

同じシーン(階段)で2つの空間を作り、(人殺しに階段を登る息子、帰ってきて死んで行く母) 2種類の死亡を匂わせる。

最後の固定シーン:極悪が凝っている。
(権威と軟弱な欲望が交わり、そこで生み出された悪)


「恨みもなか人しか殺せん種類たい」(ツバ吐き)

正に日本人の国民性。
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