志摩帝国軍で働きたい

ピーター・パンの志摩帝国軍で働きたいのネタバレレビュー・内容・結末

ピーター・パン(2003年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

どことなくディズニーのアニメと同じ内容に思えるが、それでいてかなり違う、バリーによる原作小説に近い映画。
最初に観賞した時は「これはwww」と感じるようなシーンが多かったが、一度も原作を読んだことが無かったため、間違っているのは私なのではと角川文庫版を購入。
意外にも、この映画、原作の小さなシーンを忠実に拾って再現してあることがわかり、本当に驚いた。
オリジナルとしては叔母さんの存在や暗黒城、赤い目の泪や原作とはまた一味違うフック船長の最後など様々だが、ピーターパンという永遠に、良くも悪くも純粋である少年の話としてはとても満足できる内容だった。
最後にもう一つのエンディングを見ると尚良いと思います。

この映画を好きになった方で、映画をもっと深く知りたい方には竹書房より出ている映画のノベライズ版もおすすめします。
原作ピーターパンの小説として読むにはあまりおすすめ出来ませんが、映画の脚本段階、本編では削られてしまった台詞やシーン等がかなり読めます。(例えばジョンとマイケルが訪れた洞窟は実はフック船長の宝の隠し場所だった、ウェンディが海賊にしたお話の内容など)
個人的には最初のピーターとフック船長の戦いの後、船長の鉤爪で無惨にも殺されてしまった手下が実は原作にも出てくるスカイライツだという事にはかなり驚いた。