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ベスト・フレンズ・ウェディングのsのレビュー・感想・評価

3.5
1997年の映画だから今から約20年前。ジュリア・ロバーツもキャメロン・ディアスもめちゃくちゃ若くてかわいい!

記者としてバリバリ働くキャリアウーマンのジュリアン(ジュリア・ロバーツ)は大学時代の元彼でもある大親友マイケルから電話越しで結婚することを報告される。以前恋人であった人に彼女ができると、とられた!という気になってしまうのはなんでだろう。もう自分のものでもないし(というかものじゃない、人は。“自分のもの”っていう言い方がそもそもおかしい)、すでに恋人の関係は切れているのに、手の届かない遠くへ行ってしまったような気になりやたら寂しくなる。馬鹿なので数年経ってからようやく気付く、それは心からの愛ではなく単なる嫉妬心からくるものであると…。別に誰も嫌いじゃないし悪い人なんて誰もいない。本当はみんな好きなのにこの嫉妬心が自分の心をコントロール不能にしてしまう。そんな自分を恨み、気付いた時には色んなものを失っている。今更もう遅いのだ。本当に残念な人生。

ジュリアンは二人の結婚を阻止すべくシカゴに乗り込む。ところがマイケルの婚約者キミー(キャメロン・ディアス)はピッチピチの大学生。実家も金持ちで容姿端麗、まっすぐでピュア。私は毒に毒されたジュリアンタイプだからキミーみたいな女の子が苦手で、でも自分にないものを持っているから多分本当は羨ましく思っている。でもこじらせててピュアとは対極の人間だからうまく関われない。映画でこういう女子見るたびに自分のゴミっぷりに悲しくなる。割と結構落ち込む。

こういう系の映画は大体話の筋は見えているから良いシーンを見つけて心に留めておくに限る。
以下、好きなシーン。

①偽装婚約をしたジュリアンとジョージ(ゲイのイケメン。性格が良すぎる。私はこの人と結婚したいよ…)が、二人の出会いの作り話をするシーン。テーブル内でリレー形式で人から人へと歌詞がバトンタッチされて、やがてレストラン中の人々が「I say a little prayer」を合唱、っていう突然のミュージカル調。鳥肌立った。

②結婚式の数時間前、ついに気持ちを告白したジュリアンがマイケルとキスを交わすところを目撃してしまったキムが疾走、三人が庭の芝生の上をこれまたリレーのごとく爆走して追っかけるシーン。
マイケルはキム!と叫び先頭のキムを追いかけ、最後尾のジュリアンはマイケル!と叫びマイケルをひたすら追いかける。ジョージの言葉を借りれば、「そして君(ジュリアン)は誰にも追いかけられていない」。
華やかなお庭のパーティー会場を駆け抜けるこの一列爆走構図がそれぞれの一方的な愛をシュールに表していて面白い。


③式後、ハネムーンへと向かう二人を見送りパーティーに戻ったジュリアンがジョージと電話で話すラストシーン。NYにいるはずのジョージはジュリアンの着ているドレスの色やテーブルを弾く指の仕草などを次々と言い当て、会場を見渡すとジョージ座ってるぅ!!(ほんとイケメン…涙出るわ…)そしてバンドの生演奏はジョージが偽装婚約のエピソードに使った「I Say a Little Prayer」に変わり、ジョージはジュリアンをダンスに誘い、ジュリアンはこの映画内で間違いなく一番最高の笑顔を更新。本当にこの曲がジュリアンとジョージの“二人の歌”になるという未来が見えちゃう最高のラスト。
全員幸せになってくれ頼む!!
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