Sさんの映画レビュー・感想・評価

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ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!(1998年製作の映画)

4.5

『南海大冒険』併映。
ドラえもんズシリーズではあまり出番がなく、一見すると不器用で、時にはギャルたちに揶揄されるドラニコフがその真価を発揮し、卒業試験を共に闘う仲間のドラえもんズたちの窮地を幾度となく
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ザ・ヤクザ(1974年製作の映画)

3.5

シュレイダーの初脚本作。既に才能が開花しているというか、軸みたいなものが出来上がっていて感動する。タクシードライバーで化けるわけだ。

健さんが体現するヤクザ流・義理と人情。人生の極地に立った時、街へ
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ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025年製作の映画)

4.0

これまでの作品群と比較して、その政治的なるものへの踏み込みが最も顕著な気がする一本。
特有の様式美と精緻な画面構成の奥底で静かに、しかし鮮烈に描かれるのは、弱者の物質的・精神的な飢餓を餌に権力者が彼ら
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渋谷にて(2022年製作の映画)

3.5

シームレスに変化していくカメラワークの心地良さ。ターゲットが淀みなく移り変わる様は、まるで私たちが都市を闊歩する際の視線の動きをトレースしているかのよう。このどこか安堵感を覚えるカメラの構えは、おそら>>続きを読む

pierce ピアス LOVE&HATE(1997年製作の映画)

3.0

蛇にピアスならぬ胸にピアス。ラグランのロンT着て口に細い電灯咥えながら真剣にナホの下半身改造に勤しむムラジュンがエロすぎて悶えた。同年作の『バウンス ko GALS』然り、ロン毛(結んでいない)のムラ>>続きを読む

豆腐の家(2013年製作の映画)

4.0

『恋につきもの』DVDにて。カラオケでSleepy LemonのFloaterを歌う谷口蘭ちゃん、あまりにも名シーン。

パフォーマンス(1970年製作の映画)

3.0

ギャング、ヒッピー、カルト、サイケごちゃ混ぜ。話の内容はよく分からなかったけれど、妖艶なミック・ジャガーは歌ってこそさらに輝く。

アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.5

次々現れるナンパ男をひたすら斬っていくの、ポケモンの1ばんどうろの草むらで沸くように出てくるコラッタとポッポを適当に処理する時のあの感じでかなり好きだった。繰り返されるクロースアップと、船が遠ざかりな>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

逆噴射家族、台風クラブからの成長が著しい工藤夕貴と、同じく相米慎二のションベンライダー上がりの若き頃の永瀬正敏。三本目のブシェミがひたすら愛おしい。

女の子の赤リップフェチなので、ぐちゃぐちゃに崩れ
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

1.0

かつて『タンジェリン』でその世界観に乗り切れず、以来ショーン・ベイカーの作品は追っていなかったのだが、今回もやはり自分には乗り切れない一本だった。Filmarksに溢れる高評価のレビューを目にするたび>>続きを読む

スクービー・ドゥー2 モンスター パニック(2004年製作の映画)

3.5

6年越しの2!やっぱり南の島に行く1の方が面白いんだけど、エンディングまさかのPuffyで嬉しい。実写版を馬鹿にせず世間はもっとScooby-dooを評価した方が良い。

Endless Waltz エンドレス・ワルツ(1995年製作の映画)

4.0

鈴木いづみと阿部薫の物語をなぞるのは『ラブ・オブ・スピード』を読んだ時以来。高校生の頃見ていたmixiの鈴木いづみコミュニティの記憶がうっすら蘇る。原作未読、でも若松孝二の好みそうな題材なのは分かる。>>続きを読む

ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

4.0

オーガニック・アンビエント・パンク。無国籍(多国籍)感と楽園の崩壊。人間は自然に還る。思想を押し付けて来ないのが良かった。坊主の町蔵が上裸で内田善美の『ひぐらしの森』読んでた。

クレジットの演出補に
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終電車(1980年製作の映画)

4.0

やっと観れた終電車。ナチス占領下のパリ。地下室とユダヤ人と三角関係。暗い世界でカトリーヌ・ドヌーヴの華やかさに救われる。タランティーノ、『イングロリアス・バスターズ』でこれ意識してたりする?

ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

3.5

3に出なかったタガート(もうかなりおじいちゃん)の復活、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの登場が嬉しい。既存メンバーが皆高齢なのでアクションよりカーチェイスが多めで時代の経過を感じる。ケヴィン・ベーコン>>続きを読む

ビューティフル・ゲーム(2024年製作の映画)

5.0

『ビューティフル・ゲーム』の名の通り、単なるサッカー映画の枠を超えた美しい試合、美しい作品だった。イギリスらしいセンスの良い音楽と、英国紳士の風格を漂わせるビル・ナイの存在感。彼が演じるマルの、チーム>>続きを読む

箱男(2024年製作の映画)

3.0

最後に観た石井聰亙作品が何だったか思い出せないが、U-NEXTのポイント期限が切れる数分前に勢いでレンタル。レビューを書こうとFilmarksを開いたらNetflixで見放題だった。適当に生きているの>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

2.5

エドワード・ヤンの空気がある。映画の世界が現実世界とそのまま地続きな感じがする。二人の関係性に濱口竜介の『不気味なものの肌に触れる』を少し思い出す。濱口竜介は生活の映画を撮っていて、自然とその先に政治>>続きを読む

浜辺の女(2006年製作の映画)

3.5

男2女1の状況をいかにして男1女1に持っていくかの戦いは『女は男の未来だ』で観たやつ。そして男1女2の戦いへ…。ホン・サンスのあざといズームが連発。これ系の恋愛はなぁなぁにされてグダグダになればなるほ>>続きを読む

弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.0

仙台映画。県サッカー場とか泉松陵高校とかが出てきてアツい。劇中サクラと呼ばれるたびドキッとする。30年の年月って実際かなり厳しいのではと思うが、フィクションとしては誰もが一度は夢見る展開ではある。
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.0

二回観た。キャスト完璧。吹越満と宇野翔平の渋さが輝く。河童の着ぐるみで吃った裏声を出す剽軽な中島歩と、ラブレターの返事を聞いて付き合えることになり蛙みたいな気持ち悪いジャンプで喜び散らかす中島歩が好き>>続きを読む

三代目は女子高生(2012年製作の映画)

3.0

インスタのDMで「葵つかさ好きなんですか⁉️」と絡んでき(てくれ)た64歳サブカルチャーオヂにすすめられて鑑賞。セーラー服だけで十分なのに機関銃まで撃ってくれてありがとうの気持ち。

詩人の血(1930年製作の映画)

4.0

VHSのゴミ画質で視聴。夢が詰まったコクトーワールド。彫像とのゲームに敗北した詩人はピストルで自殺する。『オルフェ』の序文「詩人が生まれるためには幾度となく死ななければならないのだ」がここに。

1991: The Year Punk Broke(原題)(1992年製作の映画)

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愛すべきSister。
Schizophreniaから始まる世界。
My future is static
It's already had it

ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

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ドイツのNetflixで観れるっぽいので今日から少しずつ観る。

◾️Ep.1 「罰が始まる」
2025/04/18

恋人イーダを殺害した罪で四年間テーゲル刑務所に服役していたフランツが刑期を終えて
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甘い夜の果て(1961年製作の映画)

3.5

津川雅彦は前年作『ろくでなし』同様今回も哀しきクズ男役。観覧車の頂点。もうここには存在しない女。競輪場で暴走するバイク。60年前も今も人生に単調なリズムなどなく、静があるから動が引き立ち、動があるから>>続きを読む

20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)

4.0

日本で広末涼子が話題になっていることを知り、もしかしたら今後観られなくなるかもしれん…と思い高校生ぶりに観た。一年前に観た『こちら放送室よりトム少佐へ』という短編映画が結構好きでどこか懐かしい匂いを感>>続きを読む

ろくでなし(1960年製作の映画)

4.0

ヌーヴェルヴァーグの風吹いてる。ひん曲がった青春。同年公開の鈴木清順『すべてが狂ってる』思い出す。