夢野猫

美女と液体人間の夢野猫のレビュー・感想・評価

美女と液体人間(1958年製作の映画)
5.0
中島春雄追悼作品と言う事で、チョイス。
ゴジラのスーツアクターとして知られる中島春雄氏で有るが、生身の役者としての出演作品が幾つかあり、コレはその内の一本。
ゴジラと同じ東宝作品であり、同時期に創られた変体人間シリーズの最初にあたる。

『ゴジラ』『ラドン』で怪獣映画を確立させ『地球防衛軍』で怪獣の出て来ない(モゲラはロボットであり生物としての怪獣では無い)空想科学映画を送り出した東宝が、次に目指したのが「日常に有り得る等身大の空想科学映画」だったらしい。

ギャング対警察と言うクライムサスペンスに、「液体人間」と言う原水爆に対するメッセージ性を織込んだドラマ重視のストーリーで、今観ても面白い傑作である。

俳優陣も豪華だし、殆どのシーンがセット撮影(ヒロインの住むアパート前や下水道も全てセット)だったらしいのも凄い。

さて、中島春雄氏の登場シーンだが、何処だ? しっかり冒頭のテロップに名前が(しかもキャストの一番最後)有るが、素顔って知らないからなぁ(笑)

因みに中島春雄氏。アノ『七人の侍』にも出演しているそうである。
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