MoscatoBianco

アルファヴィルのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

アルファヴィル(1965年製作の映画)
2.0
ワイ的にはこの監督の映画19本目にして最初(で最後?)の近未来SF映画です。

螺旋階段とガラスを多用した建物が近未来を表現しています。でも、実は当時のパリ市内です。近未来だと思えば近未来に見える?!

フォン・ブラウン、ノスフェラトゥ、フィガロ、プラウダ、ディック・トレーシー、レミー・コーション、夜の果ての旅、ボルヘス etc(?)、固有名詞等が散りばめられています。

映画の内容は、感情や非合理的性を排した近未来世界に、外部から来た秘密工作員が混乱をもたらし、見初めたお姉さんに愛を取り戻させる という文字にするとやや安っちい感じです。

固有名詞等、他人のバリューを利用したデコレーションは頑張る一方で、中身はすかすかな映画かなと思いました。

◦ナレーションは電子頭脳の声という設定のようですが、実は癌のために発声用機械を装着した人が喋っているそうです。
◦プールでの死刑執行は楽しいです。一方で、処刑劇場は空の座席が映るだけです。
◦いつものように映像付きの詩の朗読があります。
◦いつものようにアンナ・カリーナさんがヒロインです。
◦闇を光に変えるのは詩(!!) だそうです。
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