ハンポコナヨツナ

ブルース・ブラザースのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)
4.5
ジョン・ランディス監督作品。

もはや説明不要の名作でしょう。
アメリカのお笑い番組サタデー・ナイト・ライブでの同名人気コーナーの映画化なんですが、これがいま観ても滅法面白い!
主役のブルース・ブラザースをつとめるのはジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの2人。
脇をキャブ・キャロウェイ、JB、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、ジョン・リー・フッカーといったブルース、R&B、ソウルなど黒人音楽界の大御所ミュージシャン達が固めます。
ブルース・ブラザース・バンドのメンバー達も超豪華。

映画の基本線はミュージカル路線となっていてそちらもかなり楽しいですが、この映画はとにかくジェイクとエルウッドの2人の行動がメチャクチャで楽しく、特にカーアクションシーンがミュージカルコメディとは思えないほど凄いです。
序盤のモールでの追跡シーンはもちろん、ラストのパトカーの大群に追われてシカゴの街を疾走するシーン、ネオナチとの追跡劇…いま見てもめっちゃ迫力ありますね。
カーチェイスの最後にそれぞれオチっぽい一言が入るシーンがあるんですが、この時に流れている音楽がいちいちシーンとめっちゃ合っていて、何度観ても頭を空っぽにして笑えます。
特にネオナチの2人組の最期のくだりは、その無駄に壮大な画面(ヘリで本物の車を持ち上げて、本当に落下させたところを撮影してます)と併せて最高に笑いました。

キャストは他に、ジェイクを執拗に付け狙う謎の女性にSWのレイア姫でお馴染みのキャリー・フィッシャーを使ったり、ちょい役で日本でもミニスカートを持ち込んだ事で有名なツイギーが出てたり、ラストの方に出てくる納税課の職員はスピルバーグだったりとか、とにかく遊び心に富んだ作品です。

ミュージカル映画はなんか苦手〜という方にも一度は観ておいてほしい名作ですね。


惜しむらくは劇中に使われた音源がサントラに入ってなく、全て別テイクであるという事ですね…劇中版の音源ないのかな?