孤独な少女が転校してきた内気な男の子に恋をする……というこれ以上ないくらい普遍的なストーリー。
主人公二人の抱える問題や葛藤が非常に薄く、表面的にしか語られないのでほぼ印象に残らない。
彼女の空想としてCGの折り紙で作られた動物が沢山出てきて、二人で帰宅するシーンなんかでは後ろに大勢のかわいらしいゾウやキリンが……って、中学生の空想にしてはメルヘン過ぎて面白みに欠ける気もする(別に構わないけど……)。
後半の旅のシークエンスは、少年期の終わりと初恋の儚さを同時に表現できている。
原作は台湾の絵本ということで、元来のファンならオススメ。