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劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.1
レベルファイブ版のキャプ翼みたいな作品。
しかしやっぱりキャプ翼には及ばないんだよなー。もちろん少林サッカーにも。漫画的超プレーを更にパワーアップさせてはいるが肝心の物語がペラッペラなのが如何ともしがたい。

雷門中のサッカー好き少年・円堂守はダメサッカー部を救うために奮起し部員を奮い立たせ全角大会に出場。その際に優秀な部員を2人勧誘しチームメイトの主力にする。ここまではまだ良いわ。序盤は総集編として上手く纏待ってはいる。
その後、ライバル校の帝国学園のエースも加入。…む。

そんな中、未来からの刺客が円堂を狙う。決勝に勝ち上がって来たのは予定になかったチーム・オーガだ。大苦戦するが、常に円堂を見守ってきたひ孫が未来から助っ人を召喚して戦うという展開だ。

…元からいたチームメイトが完全に置き去りだ。チームだ仲間だと言ってる主人公が、完全に新参者の助っ人を頼り、初期メンバーがベンチで応援するという実力至上主義が薄ら寒い…。
キャプ翼とかだってサッカーの描写はヘンテコでも、こういう友情や仲間だという描写はちゃんと描くんですよ。
サッカーのプレイは滅茶苦茶でも良い。でも主人公・円堂守のサッカー愛と友情が描けていないことが今作の最大の敗因だ。
監督も入れ替わったが、劇中でなんの采配もしない。ただただ未来の助っ人頼りだ。

未来の連中も円堂守の何を恐れていたのか、てんで通じない。
キャプ翼みたいなゲーム作って、アニメにして、形だけなぞっても映画にはならないんですよ。
全くもって底が浅い。
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