いととん

ミザリーのいととんのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
5.0
狂信的なファンは怖いというけど、その「狂信的なファン」を作ったのは他でもないミザリーという小説で、誰よりもこの小説に自分を投影してた(いちばんのファン!)アニーにとっては、ミザリーを殺されるというのは自分が殺されるというのと同じだし、ミザリーが完結するというのは自分の世界が終わることだし、そこにその創造者(作者)がいたら、それはなんとしてでもミザリーとその世界を守ろうとするよね

「人間の正義を超越した正義、私はそれを信じます」というミザリーのセリフがあるけど、アニーはこの言葉に忠実だし、そのせいでシェルダンはあんな目に合うというのがなんとも怖いし面白い

スティーブンキングにもこんなファンがいたんだろうけど、だったらなんで名前をシドニーシェルダンのパロディにしたんだろう
性格悪すぎるなーと思ってしまいました笑

あとアニーの意見を聞きながら無理やり書いた続編「アニーの復活」は絶対面白いと思う
燃やされて口に詰め込まれてもったいなかったね
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