土着的で、生命の神秘を感じさせ、示唆に富んでいるのが宮崎駿監督作品で私が感じる部分ですが、中でも本作はそういった要素が非常に強い作品だと感じました。
昭和30年代が舞台ということでノスタルジーに浸った作品になりそうなものの、ただ生活を切り取り、実はそこにトトロがいたかもしれないといった描き方もとても素敵で批評家から高い評価を受けたのも納得でした。
幼少期以来シーンごとにはぼんやり観ていたものの通して観てみると大人になった今の方が受け入れ難く感じるのがまさしく「トトロ」に遭遇したかのようで興味深いです。