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となりのトトロのbekkoのレビュー・感想・評価

となりのトトロ(1988年製作の映画)
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10年ぶりくらいに視聴。名作すぎる。めちゃくちゃ言語あるし、それだけ世界中で見られているということで、本当に日本の誇り。

36年も前の作品なのか、、子供のときに気づかなかったこととか視点とかを持って見れて、それはそれで興味深かったけど、そもそも「子供のときの原体験の映画だよね」って思うこと自体がもうネコバスを見れない証拠で悲しいようなきもする。
特に子供のときはほんとうにまっくろくろすけがいると思ってたし、捕まえた後に足や手が汚れることもへーって思ってたけど、今見てみたら明るいところから暗いところに入ったときに目が眩むこととか掃除してないところに入って汚れたんやなって思ってしまう。サンタさんみたいや。この映画自体を子供と大人の視点どっちもで見ることでも「子供のときにだけあなたに訪れる不思議な出会い」を経験できて面白い。大人の言い伝え(?)と子供の体験の境界が曖昧でおもしろい。鑑賞する側は第三者目線で見てるけど、これは子供の視点?大人はネコバス見れないけど犬は吠えるとか、さつきがはじめてトトロ見たときのwitnessとしてのカエルとかも面白い

ああこの時代の日本の原風景に身を投じたい。お父さんが古墳の研究者なのも良すぎる。60年代周辺の田舎、記録としても素晴らしい。お父さん地味にガタイ良くてメロい。おばあちゃんら明治生まれとかなんやな、、起承転結があるとかそういうストーリーラインが強くなくてただただ牧歌的な雰囲気なだけに、風吹いて怖いとか自然への畏れみたいなものとか、実は死と隣り合わせな感じとかもあって、古代宗教みたいな感覚も持った。えげつないアニメ

英語吹き替え日本語字幕で視聴
・ジブリ棒読みお父さんじゃなくてちゃんと声太くて「girls」とかいうお父さんでこれはこれで面白かった。それと同時にお父さんが棒読みなことで権威性が失せるような気がした。36年前に宮崎駿がそれを狙ったのか分からないけど、棒読みが恋しくなった。
・二人が姉妹じゃなくて兄弟だったらどう見えてたのか。サツキの描かれ方と90年代周辺の少女信仰とか調べたら面白そうなことがいっぱいある。
・お父さん以外は不思議と特に違和感を感じなかった。翻訳も勉強になった
・エンディングの「となりのトトロ」英語版、玉置浩二アレンジみたいな感じした
・夏野菜食べるタイミングの「いただきまーす」が、はっきり聞き取れなかったけど、「3・2・1!」と同義のことを言ってるらしい。
・まっくろくろすけとか固有名詞をなんていってるか聞き取れなかった。どういうふうに訳しているのか気になる。
・トウモコロシは触ってないんかな?

いちいち日本文化説明しながらみたから信仰が気になった。カンタのおばあちゃんのナンマンダブ、祠、稲荷、六地蔵

音楽
・久石譲本当にすごいなあと思った。特にメイが縁の下で小トトロ中トトロ見つけるシーンとメイ探しにネコバス来るところの音楽が好きすぎる。中トトロのズクやがな

一旦す
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