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太陽を盗んだ男の0のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
4.5
評価不能
ありとあらゆる狂気が詰め込まれていて、気が変になった。

犯罪の中で、一番最低最悪なのは殺人だと思っていたけど、それを遥かに上回る。一瞬で何もかも終わらせることが出来る原子爆弾を作って、何をしていいか分からないという。空恐ろしい。原爆を作った奴はいないが、それと同じくらいの脅し材料で世間を恐怖へ陥れる輩は今も絶えないから、人間ってどうしようもない。

わけのわからない、しかし、とてつもないパワーに満ちていて、頭が変になりそうだった。これは、被爆者にとってあまりに残酷なのではないかとも思ったが、こういう風に描くことで、原爆被害に苦しむ人に思いを馳せるキッカケになるのではないか、と頭を混乱させながら見ていた。

猫への仕打ちがあまりに酷くて一時停止してWikipediaを読んだら、殺したのではないと分かって良かった。しかし、演出指示が狂ってる。
Wikipediaがとても長い。
撮影手法が乱暴で凄まじい。
原爆が完成した時の音楽がすごく良かったな、と思ったら、その曲を使用するにもエピソードがあり…

そんなことしたからこんな作品ができたんだ、というエピソードの目白押しだった。
キャストやスタッフのことを顧みず結果オーライな撮影の仕方だから、こんなとてつもない作品ができたのだと思うが、無茶苦茶し過ぎということで満点にしなかった。
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