あーちゃん

太陽を盗んだ男のあーちゃんのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
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ジュリー扮する理科の教師がお手製の原子爆弾をこしらえ孤独でニヒルなテロリストと化すも、国家を相手にナイター放送を延長しろとかローリングストーンズに来日公演をさせろとかはちゃめちゃな脅迫をしたり、憧れのラジオDJを拉致ってデスドライブを繰り広げたりと、ダークヒーローとも呼べぬ半端な悪足掻き程度にしか為すことも為せず、持て余した原子爆弾を抱きかかえ放射能に侵された身体とともに最期はドカーンと爆ぜて終わるというピカレスクロマンなストーリー
最初から最後まで完璧なビジュアルに大感動しちゃゎた…涙(国会議事堂とかでのゲリラ撮影も多くてスタッフも数人逮捕されたそうな)
ジュリーのコスプレやらシャワーシーンやらを楽しむもよし、やたらめったら撃ちまくられてほぼ死んでるはずの菅原文太最期の気迫に笑うもよし、オッペンハイマーの予習に観るもよし、などの角度からも楽しめる素晴らしき怪作だった
ちなみにワタシは研究所にプルトニウム盗みに入るところと、原子爆弾を完成させたお祝いにラジオから流れてきたボブマーリーに合わせてノリノリになっているところがめっちゃすき

"原爆は誰にでもつくれる
プルトニウム239さえ手に入れることができれば"