このレビューはネタバレを含みます
大学の講義で鑑賞
作品のストーリーよりも撮影・美術・音響・音楽といった構造に焦点を当てて鑑賞した
世代の違う3人の登場人物の比較や
原爆に関するシーンでの照明や音響
原爆製作時にはピンクの照明、被爆時や死にまつわる部分ではピアノ演奏が流れていた
繰り返し行われるこうした表現によって、作中の原爆シーンが無意識のうちに私の頭に焼き付けられた
ストーリーはよく言われている通り
全て城戸の夢という考え方に同感する
いかにも映画らしいあり得ない展開は子供っぽい性格である城戸の妄想、夢であってもおかしくはない冒頭の電車で居眠りをする城戸のシーンにも繋がる
これは私の憶測にすぎないけれど、画面に何も映らない爆発音だけのラストシーンで城戸が目を覚ます、そんな展開だったのかもしれない
苦手な邦画、しかも古い作品ということで厳しめの評価をしてしまったけれど
普通に面白かったと思う