スズナリ

太陽を盗んだ男のスズナリのレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
3.9
70年代後半の若者の特徴である、何もやる気が起きない無気力な「しらけ世代」。そんな「しらけ」の一人である理科教師が原爆を盾に何を要求するか?自分のアイデアはしょうもなく、ラジオDJの考えに乗っかるばかり。原爆に振り回されるうちに、いつしか自分の大切なものを失っていく。「青春の殺人者」よりも娯楽テイストでカルトの名作と名高いが、これほど深いテーマがあるとは思わなかった。紛うことなき傑作だ。
菅原文太の刑事役は言わずもがな、ジュリーの演技は初めて見たがなかなかキマっていた。DJ役の池上季実子も石原さとみに似ていて綺麗だった。
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