ZinFuzisima

メメントのZinFuzisimaのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.5
メメント

クリストファーノーラン監督がどうしても映画化したかったメメント。弟のジョナサンが作った映画を気に入ったノーランは、メメントとしてリメイクして作り直したのが本作、メメントである。

話としてはシンプルである。

妻を殺された男が妻を殺した相手を探して殺すまでを描いた物語なのだが、メメントのだいご味である時間軸のバラバラな映画というところが、見ている人を混乱させる。

まずモノクロとカラーで時間軸をわかりやすく分けているのはよいのだが、カラーの方でも小さい出来事がこまめに起こり、その結論に達するまでを少し時間をさかのぼって描くという、映画史上でもまれにみる難解な映画がメメントだ。

実際、筆者がメメントを所見で見たが、正直、後半はなにがなんだかわからなくなってくる。誰が誰でどこで出会い、偽名をなぜ使っているのか。そういうことを整理しながらもう一度見る。それがメメントの楽しみ方なのかもしれない。
ZinFuzisima

ZinFuzisima