「俺が覚えてないからって、その意味がなくなるわけじゃない。目を閉じたからって世界が消えるわけじゃないだろ」
分かったような、分からなかったような。
大筋では理解したけど、話が全部繋がったわけじゃない。旨味が最後にちょっと感じられただけ。
すぐにもう一回観れば色々と分かりそうな気もするけど、そんな体力はもうない。
映画というよりも記憶力クイズとか思考問題。
構造的な斬新さと面白さは失われるけど、順番を時系列順にした、DVD特典のリバースバージョン観てみたい。
最初はインディーズ映画だったって、これを10館くらいしか上映してないうちに観てたら、すげーの観ちゃったよってなるだろうな。それか、良さが分からないかも。
内容と言うよりも、構造と、内容が構造に合っているところが面白い。
〈メモ〉ネタバレあり
健忘症で探偵を演じる主人公は、シャッターアイランドを彷彿とさせる。
テディは主人公を利用してジミーを殺し大金を得た警官。
ジミーはナタリーの夫で、ナタリーは主人公がジミーを殺したのではなくテディだと思っていて(主人公が共犯だとはわかってる)、主人公を利用してテディを殺させようとする。
脳の障害のために罰されないことを利用され、主人公自身もまたそれを利用し果てなき復讐を楽しむ。
電話相手はテディ。
2021-225/吹替