主要人物はみんな悪いやつ。
主人公も漏れなく悪いやつなので、可哀想な人生を歩んでいるが、結末を知ってもあまり心は痛まなかった。
話そのものは難しい内容ではないが、時系列をいじることで、レナードの記憶障害を表現し、理解しづらくしているところが面白い。何が真実で、何が嘘なのか考えながら見ることができる。
理解出来なかったのは２点。
ジミーを殺害した後、服を着替えていたのはなぜ？
特に良いものと表現しているようには見えなかったが、ナタリーの家を出た後の車の中でのテディと会話によるとどうも高級品らしい。
いいもの見つけたから盗んじゃおうって普通の発想じゃない。ジャガーもリスクがあるのに盗んでる。その習性になんらかの意味がありそう。
強盗事件後は記憶が出来ないはずのに、妻を殺してしまったことやその過程は、サミーが行ったことと改変はしているものの記憶にしっかりと残っている。
警察の捜査ファイルを弄ったり、テディを犯人にするようシナリオを書いたり、事実を都合よく書き換える癖がある。
誰かに事実を教えられたことがあり、それをサミーという人物のストーリーに書き換えたのかもしれないが、いつでも何も見なくてもスラスラと喋れるなど腑に落ちない部分もある。
左手の甲は頻繁に見るから忘れる前に思い出すのか？
