お利口なファック野郎

メメントのお利口なファック野郎のネタバレレビュー・内容・結末

メメント(2000年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

がっつりネタバレレビューしてます。映画観てから読んで😸👍🏻



ノーラン映画の中でTENETと1,2を争うくらい好き
何回観ても主人公みたいに忘れる
これもノーランの狙い通りになってるねんな…どこまでも計算され尽くされてる
だから飽きひん


映画を観てる我々は普段“神視点”で観てる。全ての登場人物に焦点が当たってて物語の前後が掴める。その常識をぶっ壊したのがこの映画
10分で記憶が消える主人公を普通に見せても、我々の記憶が10分毎に消えるわけじゃないので主人公の感覚を味えない。しかし、物語の時系列を逆から描くことでシーンが変わる度に記憶が消える疑似体験ができる。この発想が凄すぎる。どういう風に生きたらこれを思いつくのか。この才能が羨ましい

モノクロのシーンだけは時系列通りに描かれてて、モノクロとカラーが交差する瞬間、ポラロイド写真を振りながらモノクロシーンがカラーになる瞬間がオシャレで大好き



この映画がすごいのは時系列だけじゃなくて、物語自体も面白い
単に10分で記憶が消える男の復讐劇というだけでもめっちゃ面白いのに、既に復讐が完了してることを隠し、自分に復讐をさせ続ける殺人マシンになってるオチが強烈すぎる
「復讐のために生きている」ということを主人公が序盤に話してるのも巧妙
その上、妻を殺したのは強盗ではなく、自分自身だったことも面白い。自分の復讐のため、サミーという架空の人物を創り上げ、自己暗示させるようにサミーの話を繰り返し自分を偽る。そして復讐を続ける。主人公の復讐はいつ終わるのか



24/4/19 映画館で鑑賞
大好きな映画を映画館で観れるってこの上ない幸せですよね