じゅー

メメントのじゅーのレビュー・感想・評価

メメント(2000年製作の映画)
4.5
クリストファーノーランの代表作の一つとのことで視聴。
主人公のレナードは事件の後遺症で、記憶が10分しか保てないと言う設定。
印象的だったのが、時間軸が物語の間で行ったり来たりすると言う点。
現在が物語の始めで描かれていて、その経緯を辿っていく。しかしまた別の時間軸(モノクロ)も同時進行で進んでいるという、少し難解な時間の流れ。つまり、大過去(過去の前)から過去に時間が進み、モノクロの時間軸はそれよりも前の時間軸であり、物語終盤でその時間軸が合流する、という時間の流れが斬新だった。
サミーの奥さんが「サミーはまだ助かる見込みがあるんじゃないのか?」と思い、サミーに奥さんの糖尿病の薬を投与させるシーンで魅せる奥さんの演技が素晴らしかった。
過去のレナードの奥さんの回想シーンでインセプション同様、「クリストファーノーランっぽさ」が出ていて、ファンとしては見ていて嬉しかった。
一回では全ての内容を理解することは難しかったので、これから何回も見たいと思える作品だった。
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