見かけはTENETだけど、実はインセプション、という印象。
襲われた後遺症で10分しか記憶が持たなくなってしまった男が、殺害された妻の復讐を遂げようとする話。彼が10分しか記憶が持たないことを逆手にとって、冒頭から1エピソードずつ過去に遡り、何があったかを明らかにしていく(彼は覚えていない)。
ということで、犯人は冒頭で示されているように思わされるのだが、そうは問屋が卸さないのが頭イイ感じ。
しかし技巧的過ぎてドラマとしての感興は今ひとつ。真面目に考えるとツッコミ所結構あるし。
それでも非凡な作品であるのは間違いない。