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チロヌップのきつねのmitakosamaのレビュー・感想・評価

チロヌップのきつね(1987年製作の映画)
3.7
あぅっ。こりゃ泣ける。悲しみの涙が抑えられん。
原作は高橋宏幸って方の絵本だそうな。

チロヌップとはアイヌの言葉で狐を意味する言葉とのこと。北海道の狐が集まる島が舞台。

狐の夫婦がいて子供が2匹産まれる。
そのうち1匹はヤンチャで単独行動しがちで、人間の老夫婦に見つかり可愛がられる。

だが陸軍が来て島を軍事拠点にする。毛皮の為に狐を狩る。
父狐と兄弟は撃たれ、子狐は罠に掛かってしまう。母狐が餌を運んでくるが…

簡素化した絵柄だが、狐夫婦の描写が丁寧で良い。狐のモフモフさ加減がシルエットから見て取れる。

全体的に悪くないのだが、狐同士が日本語で会話するのが違和感が拭えなかったな。
というか、人間を含め全てのセリフを排除さしても成り立ちそうだし、その方がより作品として昇華されたんじゃないかな?そしたら★4.5はつけたよ。

最後は想わず目頭が熱くなる。良質なアニメーション。
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