青二歳

キキとララの青い鳥の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

キキとララの青い鳥(1989年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

キキララはちょっとピンク過ぎて苦手なマスコットだったけど動くとかわいいな。2人がチルチルミチルになって青い鳥を探しに行くお話。素晴らしいファンタジー。毒っ気もあるのがいい。
おそらく当時からドル箱だったろうキキララですので、ちゃんとアイドル級の声優さんになってますね。キキ(男の子の方)は戸田恵子さん、ララ(女の子の方)は斎藤ひろみさんです。うーんそう思うと余計ドロピカドンも可愛い声にして欲しかった…
また猫チレットにドキンちゃんこと鶴ひろみさんが出て嬉しい。やっぱり魔性キャラ似合うわ〜。この人がやるとなぜか嫌味のない高飛車キャラになるなー♡
黒パンの精、ミルクの精、棒砂糖の精、火の精、水の精、光の精と、キキララと共に旅をする仲間たちも豪華声優陣!おかげでキャラが立って見飽きない。

また彼らが旅をする祖父母の思い出の世界、夜の女王の世界、夢の世界、贅沢の世界が見事でした。夢の世界はサンリオらしいファンタジーの描き方でそれだけで良いのですが、夜の女王の世界と贅沢の世界でちゃんと毒っ気があるのが最高。
夜の世界で御一行にとりつく感情の“菌”なんて良かったですね。“ヒガミ菌”が取り付くとヒガミっぽくなっちゃうとか、キキララ御一行の受難のバリエーションは言うことなし。
贅沢たちと呼ばれる者たちは一見幸せそうに見えるが、実は虚構に過ぎないというのも分かりやすく描かれていて良かった。竜宮城のようなイメージだけど、具体的には古代ローマ帝国の貴族かな。歌舞音曲に美食(酒も葉巻も出てくる!)というだけでなくて、"寝るだけで何もしない贅沢"、“なんでもすぐ捨てる贅沢”とか面白いですね。メルヒェンは甘ったるい夢ばかりでなく毒もないと。その辺とても好みの良い児童アニメでした。

タキシードサムとチップの寸劇が好き。
青二歳

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