ツクヨミ

デイ・アフター・トゥモローのツクヨミのレビュー・感想・評価

4.3
ローランド・エメリッヒが描く自然災害の脅威。
気候学者のジャックは南極で調査中に巨大棚氷の崩壊に遭遇、その後世界のあちこちで異常気象が多発し…
ローランド・エメリッヒ監督作品。ハリウッドの破壊王、ディザスター映画の名手ローランド・エメリッヒ監督が今回描くのは"現代に氷河期が到来したら"というとんでもストーリーだった。都市に迫り来る巨大竜巻、ニューヨークに雪崩れ込む巨大高潮、全てのものが凍りつく台風の目など都市破壊描写はいつものローランド・エメリッヒで最早安定の仕様。そこにとって付けたような薄い家族愛を挿入、都市破壊描写と人間愛の要素は絶対入れるよねローランド・エメリッヒ。
そしてなんといっても今回のビジュアル力重視映像はCG感バリバリ強めではあるが、朝焼けに光り輝く凍り付いたニューヨークに他ならないだろう。緊迫のラストミニッツレスキューからの映像美と人間愛に包まれるラストのカタルシスはなかなか素晴らしい。アメリカンファースト全開で王道のカタルシスはやっぱりローランド・エメリッヒ作品では外せない。
氷河期到来映画だからか冬に無性に見たくなる映画。"インデペンデンス・デイ"や"2012"よりかパンチは弱めながら観賞後のなんとも言えないこの暖かさはなかなか味わえない。
ツクヨミ

ツクヨミ