記念すべき第1回アカデミー賞の作品賞を受賞した作品。
激しい空中戦、主人公の青年2人の熱い友情、メアリーとジャックの恋模様、そして戦争の哀しさとそれでも生きていく希望を描いている。
とてつもなくドラマティックで分厚いストーリーが見事にハンドリングされている。
100年近くも前に作られたとは信じられない。
空中戦や爆撃をはじめ、セットや撮影技術が圧巻。
ストーリーの点でも、技術の点でも、"超大作"と呼ぶのに相応しい。
メアリーのチャーミングなキャラクターが癒しとなっており、彼女の健気な性格と想いがストーリーの重要なエッセンスになっている。
そしてジャックとデヴィッドの友情。
シルヴィアの写真をめぐる勘違いと優しい嘘には心打たれる。
2人がたどる結末は本当に切なく、戦争の哀しさが強調される。