Haruki

つばさのHarukiのレビュー・感想・評価

つばさ(1927年製作の映画)
4.4
記念すべき第1回アカデミー賞の作品賞を受賞した作品。

激しい空中戦、主人公の青年2人の熱い友情、メアリーとジャックの恋模様、そして戦争の哀しさとそれでも生きていく希望を描いている。

とてつもなくドラマティックで分厚いストーリーが見事にハンドリングされている。

100年近くも前に作られたとは信じられない。

空中戦や爆撃をはじめ、セットや撮影技術が圧巻。

ストーリーの点でも、技術の点でも、"超大作"と呼ぶのに相応しい。

メアリーのチャーミングなキャラクターが癒しとなっており、彼女の健気な性格と想いがストーリーの重要なエッセンスになっている。

そしてジャックとデヴィッドの友情。
シルヴィアの写真をめぐる勘違いと優しい嘘には心打たれる。
2人がたどる結末は本当に切なく、戦争の哀しさが強調される。
Haruki

Haruki