経年変化

戦慄の調べの経年変化のレビュー・感想・評価

戦慄の調べ(1945年製作の映画)
4.4
久しぶりに文句のつけようがない導入部と顛末を目撃した気がする。決して犯人は誰かというミステリーではなく、物的証拠が一向に浮上しない中で自身の罪を如何に受け入れていくかという緊張を内包したまま常にトップスピードで完走しちゃった印象。
時に狂気となり得る「火」というイメージへの信頼感も尋常ではなくて、殺した女を篝火の頂上部に積み重ねて燃やすシークエンスが恐ろしすぎてチビりそうになった。というかチビった