神がかっている面白さ
U-NEXTで、見ました。傑作でした。猫背気味の無表情のサチ（野中はな）のたたずまい、ワンカットの長い泣きだすカットの迫力、ノンちゃん（郷田芽瑠）が理科の時間にを前に、何かに気づき、表情が変わるカット、サッちゃんの窓のからだを少し揺らしている手すりに摑まる手からゆっくりパンして、ほほに伝わる涙。ノンちゃんがお漏らしをしてしまい、みんなの視線が集まるシーン。空間がキュッとしまった感じがした。見ているわたしは、とめどなく涙があふれた。サッちゃんは本当の知的障害と思えるほどの自然さ。
『わたしたち』や『ハチドリ』の監督たちは、この作品を見ているに違いない。確信する。
