聴こえてる、ふりをしただけの作品情報・感想・評価・動画配信

「聴こえてる、ふりをしただけ」に投稿された感想・評価

ユ

ユの感想・評価

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さっちゃんが手を伸ばしてそこにいない人に触れようとする。ゆっくりと椅子の縁をなぞる。たったそれだけの動作で語られるものが多すぎる。あと、橋の上の、心配になるくらいの長回し。引き込まれるとは違うなー、過去の自分が無理やり目の前に引き摺り出される感じ。
小学生の私が観たら嫌いだと言うはず。子供は繊細で敏感で、大人は都合よく白々しい
グワっと胸倉掴まれて、今も揺さぶられてる、、
無垢ゆえの残酷さ、大人が故の残酷さ。
決して演技が上手いわけでは無かったけど、ぶっきらぼうさが世界観とあったいたようにも思う。
子どもから大人への気遣い、子どもから子どもへの気遣い、のんちゃんを見る目、のんちゃんといるさっちゃんを見る目があまりにリアルで、小学生のときの自分と重なるものがあって物凄くしんどくなった。もっと元気なときに見たほうがよかったけどいろいろな覚悟ができてよかった。
一

一の感想・評価

3.2
今泉かおり監督長編デビュー作
ちなみに今泉力哉監督の奥様です

母を亡くした小学5年生の少女が、そのことをなかなか受け入れられず悲しみに耐え、新たな一歩を踏み出す姿を描く

あらすじの感じだと邦画版『ポネット』のような映画なのかなと思っていましたが、良い意味で全然違う

決して演技が上手いと言える子役さんたちではなかったけど、無駄な音楽も使わず長回しなどにより少女の繊細な心の揺れ動きが素晴らしく丁寧に描かれています

そして事情を理解できない発達障害気味の転校生の存在が、主人公の少女が子供なりに考えて前を向こうとしていくきっかけにもなっているのも良い

大事な人を失ったとき人はその喪失にどう向き合っていくのか
奇しくも私が母親を亡くした年齢と主人公の少女が重なるため中々辛いものはあったけど、確かに言葉にならない喪失感に苛ませていたのを覚えている
そして周りが過度に気を遣ってくれることすらも煩わしと思ってしまう事もあった
そんな経験が蘇ってくる描写も中々リアル

正直観ようとした最大の理由は、大好きな今泉力哉監督の奥様という浅すぎる理由でした
しかし当然今泉力哉監督とはまるで違う作風でしたが、上手に子ども目線から捉えた素敵な映画だと思います👏🏻

2020 自宅鑑賞 No.462 U-NEXT
とても、胸が痛くなった
信じてたかったね、信じてたいよね
誰にも死後の世界はわからないけどそばにいると思ってたい気持ちはすごくわかるしそれを直接いないという言い方じゃなくてもそう感じる言い方はとても悲しいしそれに当たってしまうのも悲しいのがわかってる、ってのも悲しいなぁ、
ena

enaの感想・評価

3.1
11歳のサチに訪れた早すぎる母親の死。大人は「お母さんはずっと天国で見守っているからね」と言うけれど、本当なの?

子どもの等身大の目線で描いた喪失と再生のストーリー。
ずっと観てみたかったこの作品は、「愛がなんだ」「his」の今泉力哉監督の妻であり、母であり、精神科の看護師でもある今泉かおり監督の意欲作。

母の死を一生懸命受け入れようとするサチを周りの大人や友達は励ましてくれるけど、気持ちの置き場所がなく葛藤する日々。
久しぶりに登校した時に出会った転校生の「のんちゃん」はお化けが怖くて一人でトイレに行けないちょっと幼稚で変わった女の子。
そんな彼女と触れ合う事で少しずつ変化していくサチの心境に心が痛み、目が離せなかった。

父親は死を受け入れられずにおかしくなっちゃうし、本当に彼女が不憫で不憫で。
ずっと涙を流すことがなかったサチが初めて涙を流した時、彼女の中で何かが成長したんだと思ったらなんだか救われた気がした。
イラつかせるのんちゃんに対し、大人なさっちゃん。

父親が三四郎の相田にしか見えなくて、すっと気になってしょうがなかったw
さっちゃん演技上手いのに、周りの大人たちが醸し出すB級感。勿体ない…

しかし、この作品にしか出せない雰囲気がとても良かった!
ごめんな、でもミサンドリーこじらせてるから言うわ。この映画の良さは男性にはわからんと思うわ...。

わたしの映画の趣味を知り尽くしてる方に「絶対好きやと思う」と言われたので見たけど、この映画に今まで出会ってこなかったことが恥ずかしいくらいに好きな映画だった。

観た後に作品について調べるとほぼ演技経験なしの子どもを使って、監督にとっても初長編でここまでの作品撮れるか?普通。いい意味で役者っぽくない見た目、劇中でも表情があまり変わらないのだけど彼女の中での変化は静かに描写されている。部屋にたまった埃の描写も繊細だ。時間の経過、信頼できる"大人"の不在をあれひとつで描写してる。

役者目線?的なところで言うと大人の役者でも嫌がりそうな"泣くまでの長回し"を前述の通り演技経験の乏しい子ども相手にやるのだから「鬼の所業か!?」とも思ったけど、それまたこのシーンがいいんだよな(ちゃんと正面からとらえてるし)。

主人公の少女にとってはつらい出来事ばっかり起こるのだけど、ちゃんとこれからの希望を描いていてラストにはグッとくるものがあったし、なによりもその前にちゃんとクラスのリーダー的女子にもスポットを当ててくれる監督の優しさに泣きそうになった。いやちょっと泣いた。

この監督が次回作撮れない日本ってどうにかしてるでしょ!母親にも映画を撮れる環境づくりをちゃんとしてくれ!!!日本!!!!

お気づきの方もたくさんいらっしゃると思いますが、本作の今泉かおり監督は今泉力哉監督の奥さんですからね...。
小学生の子供には厳しい現実だろうな…。

父親が支えないといけない立場なのに、
父親がイカれてどーすんだっつーの。

なんとも言い難い映画でした。
れお

れおの感想・評価

4.1
今泉力哉の奥さんが監督した作品。
これは映画というより文学として傑作だと思った。人によってはひどく退屈してしまうかもしれないけど、母親の死に向き合う子供の内面描写を見事に表現している。
セリフも少ないし子役メインなのにきちんと成立しているのは子役の演技力の高さと、細かい演出に起因しているんだろうな。俺はこれくらいセリフが少ない映画好き
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