しらすごはん

スローターハウス5のしらすごはんのレビュー・感想・評価

スローターハウス5(1972年製作の映画)
3.6

独特の奇妙な感覚を与えてくれたSF作品。

当時、心揺さぶられました。

高校生ぐらいの時、地上波で観てます。

残念ながら、今作も情報の海に沈みかかっている1本ですね。


細かいところはすっかり忘れてしまって、どこに感動したかわからなくなってましたが、『メッセージ』を観た時、この映画で感じたことを思い出せたような気がしました。

主人公はあらゆる時間軸で存在して、無意識にその時間それぞれのヴィジョンを味わいます。

良いことばかりではありません。

第二次世界大戦中、捕虜となったドレスデンで理不尽な目に遭います。

主人公は、心に大きな心の傷を負ってしまう。

負の記憶をコントロールできなくて、苦しむ(ように見えた)こともありましたが、それでも人生の一瞬一瞬の喜びを噛みしめて生きていきます。


原作は、カート・ヴォネガット・ジュニアの同名小説です。

早川文庫の『スローターハウス5』も後で読んだけれど、映画のほうがなぜかささったなぁ。

大好きなジョージ・ロイ・ヒル監督作品ということは、後で知りました。
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