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激怒の犬のレビュー・感想・評価

激怒(1936年製作の映画)
3.0
市民による集団心理が犯した過ちの恐ろしさに焦点を当てながら、復讐心と愛する彼女の狭間で揺れる道徳心の着地点に裁かれる人間の真髄を見る。幻聴に怯える感じや人民裁判の延長は如何にもラングって感じだが、ラストの法廷にて自ら生存証明をしてリンチ罪を無効化するトレイシーの言葉の重みに背筋を正す。
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