犬さんの映画レビュー・感想・評価

犬

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

3.0

普通にヒッチも嫉妬するレベルのサスペンススリラー。設定を一つ設けることによってオードリーのイメージを一新する好演技と、後世に影響を与えそうなアランアーキンの奇妙なキャラ造形が見事な怪演。部屋を真っ暗に>>続きを読む

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

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劣悪な環境や境遇によるこの悲劇から抜け出すには毒す者から離れて学校に行く必要があるが、リアムは母親のことを愛してるし救いの手を差し伸べる者もいなければ知性も持ち合わせていない。イギリスの田舎は治安悪い>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.0

95分間ずっと夢見心地だった。ハーモニーコリンの映画には不思議と下品の中にも品があるし、ムーンドッグは真面目に不真面目やっている。この相反する言葉が共存してしまうことに一本の筋を見出してしまうのではな>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

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クローズアップの多様や派手な劇伴と色彩によって前半は没入感もありテンポ良く感じたが、一万ドルを必要とし奔走する後半は俯瞰ショットが多様され最下層で足掻く湿っぽさを感じる。「濡れ衣」の質問によって部屋を>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

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まだアナログが残りつつある近未来に於いてオペレーションシステムが人間を支配する瞬間を垣間見る。能力を制御出来なくなるパターンはアニメなどでもよく見るけど、そもそもが黒幕として完全に乗っ取られるパターン>>続きを読む

狂った殺人計画/インパクト(1949年製作の映画)

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エラレインズとエレンウォーカーの配役が逆でも成り立つであろうほどにエラレインズの顔面が凛々しくて良い。脚本は悪くないはずなのに展開がやや単調気味。ジムの詰めの甘さが気になって仕方ない。

おいしい家族(2019年製作の映画)

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板尾の所作が悠長でお母さんとしての振る舞いに違和感が無い。それぞれが自由に生きる愛の形に葛藤を持たせるのはほどほどに、個性を受け入れることへのシフトチェンジが島の自然美と相まって心地良い。でも、最後ハ>>続きを読む

デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年製作の映画)

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これも劇場鑑賞してると思ったら初見だった。前回よりパワーアップしたディアボロモンという設定であれば皆んな集まるのもフィールドを現実世界にするのも展開としては当然なんだけど、それが逆に良さを失ってしまっ>>続きを読む

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

3.0

幼稚園のときリアルタイムで劇場鑑賞したから21年ぶり?懐かしすぎて焦がれるわ。もうこの頃から完成され過ぎてて原点にして頂点じゃない?ディアボロモンの奇妙なデザイン好きだったわー。世界中のメールを転送し>>続きを読む

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

3.0

なぜエイドリアンを先立たせたのか、なぜ息子にバトンタッチしなかったのか、それはこれが最後まで誰のものでもないロッキーのロッキーによるロッキーのための物語だからである。愛する妻を亡くし息子に軽蔑され年老>>続きを読む

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

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ある種の原点回帰であり、パパとして息子との絆を深める一作(救ったのは有能エイドリアン)ではあるけど、単純に自分のケツを自分で拭いただけだからなぁ。シリーズものとして積み上げてきた今までの栄光に対して蛇>>続きを読む

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.0

ロッキーとアポロのホモソーシャルを打ち砕いた殺人マシンのドラゴが強すぎて負けてしまうのではと心配したが、そんなドラゴも彼の前では血を流す生身の人間に過ぎず、今回もストファイ根性で突き進む豪鉄のロッキー>>続きを読む

ロッキー3(1982年製作の映画)

4.0

ハルクホーガンのプロレス、ポーリーのコメディリリーフ、ミッキーの死、エイドリアンの叱咤激励、アポロとの共闘/友情、シリーズ3作目にして王道を裏切ることなく見事な胸熱展開を披露してくれる。ラストカット、>>続きを読む

ロッキー2(1979年製作の映画)

4.0

再起不能した転落人生から一転、「勝って」からのトレーニングが単純明快で熱いし、全力疾走→ロッキーステップが前作を上回る興奮度合い。相変わらず会場の熱気が凄いのと、リング外からの撮影が逆にリアリティを捉>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

3.0

動物好きで悠長な話し方のロッキーはちょっとアホだけど嫌味を一切感じない。そんな彼のアメリカンドリームへの道は誰しもが応援したくなる胸熱エイドリアン!生卵×5から始まる朝は早く、精肉サンドバッグ、片手腕>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

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文豪であり女遊びが激しい太宰の恋と破滅を華々しいエンタメ要素で纏った今作は蜷川実花にとって最高の題材。もっと文豪の部分を見たい人は生田斗真verを観ればいいのかしら。てか、蜷川実花はホラー撮ったら良い>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

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理想と現実が乖離しているケイラは自己開示することによって素直な自分でパパと接することが出来た。そこは良い。ただ、ケネディに対する仕打ちに関してはケイラの成長というよりもただの痛い自己満足にしか見えなか>>続きを読む

仮面の報酬(1949年製作の映画)

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粗末な脚本を補うかのようにカーチェイス中に巻き起こるヤギや牛、工事中などによって緊張と緩和が保たれている。ミッチャムの殴り合いはいつも豪快でパンチが重くて見応えあるから好き。

桃色の馬に乗れ(1947年製作の映画)

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『レオン』的な少女×おじさんの逃避行であり、主演であるゲーギンは重体によってあまり活躍せずミステリアスな少女ピラが躍動するのは良いが、物語の抑揚が乏しいせいか全体的に薄味。人情味のあるパンチョや別れ際>>続きを読む

挑戦(1969年製作の映画)

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こういう作品は評価の仕方が分からない。せめて長編であれば分からないなりにも全体を通して角度を変えれるけど、短編ほどの尺ではカメラワークやキャラクターよりも結局意味深な脚本に囚われてしまって理解不能に陥>>続きを読む

犯人を逃がすな(1951年製作の映画)

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短尺で二転三転するのに言葉足らずな気がして展開にメリハリを感じない。馬券シークエンスはヒッチコック的なトリックだし、ロシアンルーレットはカストロを仰向けにすることによって逆さまの顔に銃口を突き付ける画>>続きを読む

暗黒街の復讐(1948年製作の映画)

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14年経過した今も街並みは変わらないが社会は変わってしまい何枚も上手なノルに身も心もボコボコに打ちのめされるフランキーに同情し、ノルを銃殺する為に警察をアホとして描くラストに笑った。電気スタンドを倒し>>続きを読む

堕ちた天使(1945年製作の映画)

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愛した女ステラの為に別の女性ジェーンと結婚詐欺するってファムファタール以上にエリックが狂気染みてるだろ。そりゃステラもドン引いて愛想尽かすわ。唐突なステラの死にサスペンスが走ってフィルムノワール然とな>>続きを読む

深夜の歌声(1948年製作の映画)

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そもそもヒロインが魅力的と思えないから三角関係に興味が湧かないし、ボーリングやら湖での会話も全く引っ掛からないけど(酔っ払いが店で暴れるシーンは良い)、ウィドマークがウィドマークし始めてからの後半はそ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

5.0

最高オブ最高。これだよ、今泉監督のこういう映画を待ってたんだよ。誰にも邪魔されず肩の力を抜いて好きな人たちと作られたこの物語には、出てくる場所も文化も人間も全てが存在していて繋がっていて生きている、、>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

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プロパガンダが強くて思ってたのとは違うラブロマンスだったけど、ブロマンスとして展開する脚本は意外性。名台詞「君の瞳に乾杯」が字幕だと「この瞬間を永遠に」だったから途中まで気付かなかったけど、2〜3回は>>続きを読む

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

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ゴダールなんて理解しようとする必要ないし、したらしたで終わりだと思ってるんだけど横移動だけは分かりやすく美しいのなんなんすかね。

ポネット(1996年製作の映画)

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ポネットが可愛すぎて辛い。母親が亡くなったことを受け入れることが出来ない姿勢や不意に訪れる悲しみが純粋に自然体すぎてキアロスタミや是枝に匹敵する演出力だと思う。

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

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ユロ氏の脱力系パントマイムによる上質なスラップスティックは最高のバカンス。巻き込みも巻き込まれもする力学的運動の連鎖は人々にちょっとだけ迷惑を掛けることもあれば、ちょっとだけ幸せを与えることもある。

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

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後半のアクションが『イコライザー』のそれだったんだけど、これからトムの人生は『ジョンウィック』のようになってしまうんじゃないかと思うと家族諸共に心配になる。にしてもやっぱりこの頃のヴィゴモーテンセンは>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

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逆説的な展開から炙り出される殺人計画は作り手の自画自賛が透けて見えるようであまり好かないんだが、なんか既視感あると思ったらこれ古畑任三郎の走りだわ。

ノマドランド(2020年製作の映画)

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アメリカの空はマジで広いし、夜の車中泊はマジで寒い。ホームレスではなくハウスレスな環境で季節労働しながらノマド生活する人生には劇的な展開や過剰な演出は不要。この手の作品で犯罪とかネガティブなシーンが露>>続きを読む

恐怖省(1944年製作の映画)

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ケーキをマクガフィンとした巻き込まれ型はヒッチコックの下位互換。列車で盲目老人と出会して空爆までの流れは引き込まれるけどその後は『拳銃魔』観賞後ということもあってやや退屈。裁ち鋏で黒電話のダイヤルを回>>続きを読む

拳銃魔(1949年製作の映画)

4.0

冒頭のショーウィンドウを正面から捉えるカットからカメラワークが魅力的であり、二人が出会ってから強盗を犯しては逃避行のテンポが非常に良くて見入る。一回目の銀行強盗でもやってる長回しで後部座席からカメラが>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

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成田凌と清原果耶の陰に隠れた粗悪な脚本を見逃してはいけない。喫煙所で宮本が「この子が喫煙してるのを注意してたんだよ」と分かりやすい嘘をつき秋本に濡れ衣を着せるが、それに対する美奈子のリアクションは「は>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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過度な説明や劇的な演出もなく淡々と描かれるところは韓国映画の灰汁を抜いたようで好きなんだが、いかんせん印象に残らず箸にも棒にもかからない。ヒヨコとタンスのクロスカッティングなど不穏を過らす割には効果的>>続きを読む

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