TNT840

惑星大戦争のTNT840のレビュー・感想・評価

惑星大戦争(1977年製作の映画)
3.0
某映画で音楽が取り上げられたので十数年ぶりに観賞。

一応は東宝映画なのに、キャストや音楽諸々で東映臭が凄い。
津島氏の音楽は軽やかすぎて戦争の緊張感と相反しているが、子供向け娯楽活劇としてはありかな。

公開が『スター・ウォーズ』『ヤマト劇場版』と同年というのが凄い。流行りに節操なく乗っかる気満々。でもやはり急造品らしく画面からはやっつけ仕事感が滲み出ている。特撮は合成でなく昔ながらの宙吊りで線は時々見えるし、キャストは色々揃えているが適当に死にまくり。宇宙空間や惑星の描写はなんとかなっても、セット感丸出しの敵基地内とショッカーじみた敵ボス&チューバッカもどきは酷くて笑うしかなかった。

でも肝心の轟天号が、はっきりいってかっこいい。これだけで一応観られる映画にはなってる。男のロマンたるドリルもいいがリボルバー式の射出機構がイカしてる。搭載メカのデザインも悪くない。砲撃戦ではクオリティはともかく双方がハチャメチャに撃ちまくるというスタイルなのがいい。SW旧三部作の砲撃戦はやる気なさすぎなので、ここだけは辛うじて勝っているぞ!と無茶な擁護をしておく。

まあしかし、子供の頃に本作とSWを同時に見せられたら、残念ながらSWの方になびくかな。だってしょぼいもん。

それにしても、浅野ゆう子がブスだけどなんだかムラムラする。
TNT840

TNT840