やっぱりカルカン

マトリックス レボリューションズのやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

BS日テレ 日曜ロードショー 3週連続キアヌ・リーブス「マトリックス」シリーズの3週目。いつも往年の名作を放送してくれる日テレさんありがとうございます。

マトリックス3部作を最後まで見るのは初めてなのですが、だんだん尻すぼみになっていった感が否めなかったです。
というよりも、1作目の印象と2,3作目の印象がちょっと変わってしまったというか…2,3は重い感じで1作目の爽快感は失われているような気がします。

前作でトリニティを命懸けで救ったのに、結局あっさりと失ってしまいます。その後のネオの最期を考えるとトリニティだけ生きててもしょうがないので結果的にはよかったとも言えるのですが複雑な気持ちになる退場でした。
可能性としてトリニティはマトリックスVer.6においてネオに愛を教えるための要素にしかすぎなかったのかな?と思うと余計に悲しいです…

一言でいうと「面白かったけど、ストーリーが進むにつれて分かりにくい」映画でした。ネオとスミスのラストバトルはドラゴンボールさながらの迫力で息を飲みました。
ラストで劣勢だったネオがなぜ勝てたかについて、あの時ネオはマシン・シティの支配者であるデウス・エクス・マキナと接続した状態でスミスと融合したので、危険なウイルスやマルウェアのような"脅威"であるスミスをデウス・エクス・マキナが駆除したためです。
機械はスミスが暴走して手に負えなくなり困っている。ネオもスミスを倒したいしザイオンを守りたい。お互いのためもあり、ネオはスミスと機械の間を取り持ったような感じです。
結局それと引き換えに、ザイオン侵攻を止めるよう要求してネオは機械に取り込まれてしまいました。

救世主としては使命を果たしたネオですが、ハッピーエンドとは言えない悲しいラストだったと思います。マトリックスのワクワク感、全能感、爽快感だけが好きな人は1の時点で視聴をやめておいた方がいいかもしれませんね。