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マトリックス レボリューションズのりのレビュー・感想・評価

2.6
腐りつくしている現実世界の話など見たくもないとの思いを抱きつつ、最終話ということで視聴した。このタコみたいな機械にもこいつらなりの論理があり、正義があり、目的がある。どちらが善で悪かなどは問題ではない。ああああ善悪なんて主観的なものに惑わされたくねぇ、やりたい時にやりたいことを動物のごとくやるのがいいんじゃないか。三大欲求に支配されれば、自己実現や意味の呪縛から解放される。難解な事柄を思考して路頭に迷うこともなければ、観念的かつ抽象的な事柄に苦悩することもない。ああああマトリックスの感想なのに動物化への願望を書いてしまう。今思ったのだが、機械は意味を認識出来ないんだよな。だから、終盤のネオの戦う意味は理解できないし、滅っされる。そして、愛は幻想だがそれを信じられる、つまり虚構を真実だと思える人間の愚かさが芸術を生み、文化を発展させてきた。畢竟、人間の愚昧さが、同時に魅力なんだよな。人は不完全かつ不合理だから、逆説的に。
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