【闘うオバサン】
たしかにカッコいい事はカッコいいのだが、ジーナ・ローランズ演じる女の殺し屋のキャラ造形が全てで、旦那のジョン・カサヴェテスの演出は総じてグダグダ。無理して大衆に媚びた雰囲気がある。
やはりこの監督のフリーキーな演出はメジャーには向いていないようだ。これならまだリュック・ベッソンの『レオン』の方が面白い。全体的にぎこちなく、歯切れの悪い映画。
また子役がちっとも可愛くない所が致命的。出来ればシドニー・ルメット監督のリメイク版も観てみたい。本作もやはり小池一夫の『子連れ狼』が元ネタらしく、アメリカ人好みの一作と言える。