K

ミストのKのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
3.5
結末のみ知った状態での初見。異常気象かと思いきや得体の知れない“何か”の恐怖に包まれる。あれよあれよと地獄絵図。虫。走光性。パニック。残酷描写はまあまあキツめ。CGは分かりやすい。副店長の活躍。崇拝者カーモディ。信じる者は救われる。その裏を返したようなストーリー。「殺させないで」。約束を守る父。結果だけを見て正しさを語ることは難しい。あと数秒違ったら…そう思う出来事が現実でも起こる。ときに現実は映画よりも残酷に他者を巻き込む。極限状態の心理。偏狭。選択の間違い。絶望を強烈に見せつけることで希望に気づかせるタイプ。あきらめたらそこで試合終了ですよの究極版。キャストの皆さん迫真の演技。予備知識なしで劇場鑑賞した方々の衝撃は凄まじかっただろうと想像する。王道のありがたみと親切さに気づかされる一本だった。
K

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