たちくるみ

ミストのたちくるみのレビュー・感想・評価

ミスト(2007年製作の映画)
4.8
かつてない臨場感とスリル、そして絶望感。

作品が終わってもしばらく放心状態になりました。エンドロールの静けさがよりその感情を際立たせていて主人公に感情移入してこれが現実じゃなくて心から良かったと思いました。

未知というものは非常に恐怖でそれをミストで表現するところも素晴らしいし未知なものを目の前にすると本当に怖いのは人間の狂気性であるというメッセージも描いていて単なるパニック映画ではないです。

他にもこの作品は非常によく出来ていて観ている人間の不安を煽るカメラワーク(不気味なカメラの寄り方など)や音楽の使い方など『静と動』の使い方がとても巧い。

ずっと観よう観ようと思っていた作品でしたがこの時期に観れてよかったです。
このまま今のパンデミックも乗り越えて生き延びたいと思いました。
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